TOEIC 受けたことも無い男が語学研修事業に参入

社会人6年目、転職5社目。29になった今、どう生き始めるのか

映画論

こんばんは!マサです。

 

映画論なんか学生のころ書いていたので

懐かしくて引っ張ってきました。

なかなかいけてるよね。

 

 

 

〈テーマ1〉

第二次世界大戦とハリウッド映画



 ハリウッドの戦時体制が確立し始めたのは、第二次世界大戦開戦の1941年頃からである。アメリカ軍本部に各撮影所の物資(マシンガン、トラック等)が提供されるに始まり、ロケーション撮影地の限定や敵国の象徴である日系人の排除が行われた。

 またアメリカでは国家的な情報管理が行われ、OWIとBMPが設立された。OWIは当時の戦時情報に関わることすべてを担っており、ここが情報戦線の核となった。出版、写真、映像などの情報メディアを通じて国内に国家をアピールするのがその主たる仕事である。

 その傘下に置かれたがBMPである。BMPはOWIの管轄する情報メディアの「映画産業」を中心に管理する組織である。厳しく検閲を行い、映画によって国内および国外に発信されるアメリカ像を、戦争を行うことに有利な方へと導いていったのである。

 さらには、ハリウッドの映画制作所と密接に連絡、映画内容の統制を図る事前検閲の強化を図るべく、映画連絡部MLOが設立された。軍にかかわるストーリーのものや、戦争映画はすべて検閲に掛けられ、戦争の勝利に貢献しうるものかどうか厳しくチェックした。

 アメリカは宣伝メディアとしての映画の影響力の大きさをしっかりと認識しており、1942年には488本の映画を製作、そのうち121本は戦争に関係が強い作品であった。

さらにその後もコンスタントに年間100本近い戦争映画を製作しており、その力の入れようがとって分かる。

 映画の力を再認識し益々利用し始めたアメリカは国民感情を上手く読んだ。当時から国内外でも絶大なる人気を誇っていたディズニーやキャプラにも戦争に関する映画を製作させ、その人気や国民からの多大なる信頼感を利用することで、戦うことの正当化も図っていた。

 また、USOショーという、スター達が現地に赴き慰問する芸能集団なども設立し、3500人以上のスターが35000回以上講演会などの活動を行った。それらは終戦までに2億人以上の兵士達に提供され戦意高揚に多大なる効果があったとされている。

 このように映画は戦争の情報戦線に上手く活用されてきたという歴史を持つ。視覚と聴覚という他のメディアには無い同時に二つの方法によって伝えることができるメディアであるが故、与える影響が大きいからであろう。

 戦争という不の要素が大きい事項において映画の魅力や力が立証されてしまうのは皮肉なことである。

しかしこのような歴史の存在を知っている我々は、今後も起こりうるであろう国家による情報管理統制の特性を理解し、幅広い情報収集に努めなくてはならないと考える。



〈テーマ2〉

映倫の成立



 ヘイズ・コードを手本とし、日本の映画産業に映画制作倫理規定を設け、産業界独自の管理機構を設置することを目的に映倫が成立した。始まりは1945年に設立された「映画制作者連合会」であり、CIEが日本映画界との公的なパイプとして設立したものである。その後1947年に映連改革が行われ「日本映画連合会」に形を変え最終的に1948年「映倫」が設立されたのである。

 この流れにはすべてアメリカが関与しており、映倫の設立はアメリカの日本占領期における対日政策のシステム最終段階であった。

 このことからも分かるように、映画というメディアは非常に強烈なメッセージを国民に与える力を持つ。

 その映倫であるが、組織は大きく分けて二分門によって構成されている。

 まずは、映画倫理規定管理委員会である。24人の委員からなり、管理規定の実施や管理の責任を持つ部門である。

もう一つは、映画倫理規定管理部で専門審査委員、審査協力委員、再審査委員からなる審査執行機関である。脚本審査に重点を置き、二段構えの審査手順を取っている。

 映倫の意義としては主に二つのことが挙げられる。CIEの「置きみやげ」であり官製検閲の防波堤であるということと、映倫の自主規制の程度によっては、官製検閲の代行機関になる懸念もあるということである。

 しかし映倫の審査体制が時代にそぐわなくなり、不透明な基準等から、業界,消費者ともに存在意義が疑問視されているのも事実である。審査員の高齢化が目立ち、男女比も公平でないという点からもそのアンバランスさが伺える。

審査の基準決定は時代の流れに左右され、『バベル』では撮影技法の審査不備が問題になり映像点滅問題が取り沙汰され、暴力シーンの審査においては『ツォツィ』等の作品で映画の本筋と大きく関係ない批評が行われている事も問題視されている。

映画産業は、現在技術の進歩や時代の激しい移り変わりによって、急激な変革期を迎えている。その分複雑化、多用化し見えていない部分が増えてきている。早急に第三者が介入し閉鎖的な映倫の体制を崩して、より多くの作品が公平で確実な審査基準の下、国民に供給されるべきだと考える。そうする事によって偏った国民感情の統制や官製管理が及ぼす戦時下のような状況に舞い戻ることは少なくなると考える。

 

 

 

さてさぼってないで、

また書いていきますよ。

就活論や、仕事論。

 

でも卒論が出てきたから、

 

UPしてみようかな。

 

当時は本気で書いてたなぁ。

なつかしい。

ではまた、あした。

 

英語の勉強は難しいぜ!!